リーディング力を上げるために、多読を始めることにしたよ。
英語初心者のぼくでも読めそうな本を教えてほしいの。
初めての多読にぴったりな「I Can Read」シリーズはどうかしら?
I Can Readシリーズとは
「子どもたちに本を読む楽しさを知ってもらいたい」とHarperCollins社が1957年に作ったのがI Can Readシリーズなの。
大型の絵本とは違い、薄くてB5サイズなので持ち運びしやすいんだ。
もともと海外で人気のあった絵本をシリーズ化してるものが多く、絵本が好きなら聞いたことのあるタイトルもあるはず。
英語を覚えようとしている子供や、やさしい物語が好きな英語初心者におすすめだよ。
レベルは「My Very First」「My First Reading」Level 1〜 4の順に難しくなり、6段階に分かれているよ。
初心者の多読に向いている「GR」と「LR」
初心者の多読に向いている本はおおきく分けて2つあるんだ。
「GR(Graded Readers)」と「LR(Leveled Leaders)」だよ。
GRは英語が母国語じゃない人たち向けた本の事で、語彙や文法を制限してやさしい英語で表現されているんだ。レベル別に分かれているから自分にあった本も見つけやすいよ。
ある程度の年齢になってから英語学習を始める人たちを想定しているので、恋愛やミステリーなどの大人が読んでも楽しめる本も多いのが特徴。
・Penguin Readers ・Oxford Bookworms Library ・Macmillan Readers など
Graded Readersについては、別の記事でくわしく紹介しているので興味がある人はみてみてね。
LRは英語を話す国の子どもたちが国語(彼らにとっては英語)を学ぶ為の本。
I Can ReadシリーズもLRなの。ネイティブの子供たちが読む本なので文章自体は簡単なんだけど、ぼくらが学校では習わないような単語に遭遇することもあるの。
でも、安心してね。知らない単語の意味はイラストや前後の文章なんかからも自然と推測する事が出来るんだ。
例えば下の画像を見てみて。I Can Readシリーズの「Marley &Me」をそれっぽくぼくが再現したものだよ。
「Litter」の意味が分かるかな?
初めて見る単語だ!
ウーン…「彼は、一番小さな子犬、彼の○○の中で」
……もしかして、仲間とか兄弟っていう意味?
すごいすごい!
litterには「(動物の)一緒に生まれた子たち」って意味があるの。
こうやってネイティブなら当然知っているけど、ぼくらが学校では習わない言葉やニュアンスを自然と学ぶことが出来るのがLRの良いところでもあるんだ。
さて、それではお待ちかね「I Can Read」のおすすめをレベル別に紹介していくね。
My Very First
「My Very First」はI can readの中で一番やさしいレベルの本だよ。
1ページに簡単な文が1つ。
1冊数ページ程度なので、繰り返し読んで英語に馴染んでいこう。
Tug the Pup and Friends シリーズ
Tug the Pup likes to play.
Tug the Pup box set 1 より
子犬のタグと可愛らしい仲間の絵本が数冊セットになっているよ。
赤ちゃんへの読み聞かせや、英語を習い始めの子供向けにぴったりの絵本。
ちなみにタイトルにもなってる「〇〇 the △△」 という表現はよく見かけるから覚えておくと便利だよ。
最初の○○には名前が入って、後ろの△△にはカテゴリーが入るの。
例えば 「Pero the Dachshund」だとダックスフントのぺろって意味になるよ。
ぼくなら「Maron the Puppy(Pup)」で子犬のマロンだね。
My First Reading
「My First Reading」は1ページに英文が数行ほど。全てのページにイラストもついてるよ。
Pete the Cat シリーズ
Pete the Cat wakes up and gets ready for school.
Pete the Cat Snow Days より
イケてるねこのピートはどんな時もポジティブ!
世界中の子供たちが熱狂した「ねこのピート」がI Can Readで楽しめるよ。子供が描いたみたいな味のあるイラストが癖になっちゃう。
Biscuit シリーズ
Time to bed, Biscuit! Woof, woof! Biscuit wants to play.
Buiscuitより
ワンッ!ふわふわな子犬のビスケットは甘えん坊。寝る時間なのに飼い主の後をついてきちゃうんだ。
とーっても可愛らしいお話で、犬が大好きな人のお気に入りの絵本になると思うの。
Time to bed, Biscuit! – Biscuit wants a snack.
Time to bed, Biscuit! – Biscuit wants a drink.
女の子とビスケットのやりとりは、少しずつフレーズを変えて繰り返されていくよ。英語のリズムが楽しい絵本。
Level 1
Level 1では、全てのページにイラストがついており、文章の量もMy First Readingとの違いはそこまで感じないかも。
Danny and the Dinosaur シリーズ
I can make a noise like a car, said dinosaur. Honk!
Danny and the Dinosaur
ダニーは恐竜が大好きな男の子。ある日博物館で「恐竜と遊べたら楽しいのにな」とつぶやくと、返事が帰ってきた…!
男の子がわくわくする恐竜物語。
Paddington シリーズ
I was born in Peru. I came to London to find a new family.
Paddingtonより
イギリスに密入国した子ぐま・パディントンと家族として迎え入れてくれたブラウン一家のお話。
オリジナルは1958年に出版された「くまのパディントン」
2014年には実写映画化されてるから、映画館で見たことがある人もいるかもしれないね。
Pinkalicious シリーズ
ピンクがだーい好きな女の子のお話。原作の絵本だとピンクのカップケーキを食べすぎて全身ピンクになっちゃうの。女の子に人気の絵本だよ。
Level 2
Level 2になるとイラストの割合が減り、全て文章だけのページも出てくるの。
もちろんそこまで長文ではないけれど、Level 1よりステップアップしているのを感じることができるよ。
Frog and Toad シリーズ
Then he and Frog ran outside to see how the world was looking in the spring.
Frog and Toad are Friends より
フロッグとトードのゆるい友情物語。2匹ののんびりな世界に癒やされるんだ。
ぼくも大好きな絵本。
Marley シリーズ
Marley heard a noise outside. He ran to the door and barked. “Woof! Woof!”
Marley – The Dog Who Cried Woof より
いたずら好きの子犬・マーリーと人間の家族のお話。
実はI Can Readから出てるMarleyシリーズは2種類あるの。
Marleyは元々「Marley&Me」という小説が原作で、映画化もされ大ヒットしたんだ。
その映画の写真を使った「Marley&Me」がLevel 1にて2冊出版されてるので、気になる人はチェックしてみてね。
Level 3
Level 3になると、関係代名詞なども使用され、聞き慣れない単語が増えてくるよ。
My Parents Think I’m Sleeping
Tonight is impossibly noisy, the air’s full of screeches and roars, it sounds as if pigs are stampeding, pursued by enraged dinosaurs.
My Parents Think I’m Sleepingより
両親に見つからないように、こっそり寝る前の時間を楽しむ男の子のお話。
Level 4
Level 4は初心者にはちょっとむずかしいの。
The Witch Who Was Afraid of Witches
Wendy sat at the top of the stairs, listening to the cackles of witch laughter.
The Witch Who Was Afraid of Witches
三人姉妹の末っ子魔女のWendy。意地悪な姉たちに馬鹿にされ、すっかり自信を失っていた。あるハロウィンの夜、人間の男の子と仲良くなり…。
気になる絵本は見つかったかな?
Level3以降は初心者の人には難しい場合があるので、まずLevel 1やLevel 2にチャレンジする事をおすすめしているよ。
やっぱり犬の物語が気になっちゃう。
まずは「Biscuit」を読んでみよう!