ねこが出てくる絵本を知りたいニャ
ウーン、ねこは専門外なんだよね。代わりに犬の絵本はどう?
知ってる?犬って賢くて可愛くて社交的で忠誠心があって
人間のベストフレンドで…
シャーッ!!(バリバリ)
…キャウーン!!
猫さんの出てくる絵本はこちらです!
日本語タイトルも添えて、しっかりと紹介させていただきますね。
注意:あらすじに関して
英語絵本をつたない英語力でぼくが要約・意訳しているので、出版されている日本語版の翻訳とは違う部分があります。どうぞご了承くださいませっ。
かわいい猫を楽しめる英語絵本
Dewey: There’s a Cat in the Library!「としょかんねこデューイ」
著:Vicki Myron(ヴィッキー・マイロン) 絵:Brett Witter(ブレット・ウィター)
ある寒い冬の日の夜、図書館の返却ボックスに捨てられた子ねこ。
司書のヴィッキーに保護してもらい、図書館ねことして飼われる事となる。
「どうしたら立派な図書館ねこになれるのかな?」みんなに快く受け入れられながらも、デューイは精一杯がんばるのだ。
なんとこの絵本は実話を元に作られてるんだ!オリジナルは「Dewey: The Small-Town Library Cat Who Touched the World 」というノンフィクション小説で世界的に大ヒットしたの。
作者はそう、司書として登場するヴィッキー!
Kitten’s First Full Moon 「まんまるおつきさまをおいかけて」
著:Kevin Henkes (ケビン・ヘンクス)
初めて満月を見たこねこは思った。「ボールに入ったミルクが空にある!」
一生懸命背伸びしても届かない。どれだけ追いかけても追いかけても全然近くにいけない。木のてっぺんまで登っても、まだ届かない!お腹が空きあきらめてお家に戻ったこねこを待っていたのは…。
2005年度コールデコット賞受賞作品。クラシックな人気絵本。
The Tale of Tom Kitten 「こねこのトムのおはなし」
著:Beatrix Potter (ベアトリクス・ポッター)
母猫はティーパーティーを開くのに3匹の子猫に上品なお洋服を着せる。母猫が食事の用意をしている間、3匹は庭にお出かけする事に。遊んでいるうちにお洋服は全てやぶれてどこかにいってしまうのであった。
トムの服のボタンがはじけ飛ぶシーンは何回読んでも笑ってしまうよ~。
優しく美しい色使いで、あひるですらエレガントに見えるイラスト。
ピーターラビットで有名なベアトリックス・ポッターの作品。
Mog the Forgetful Cat 「わすれんぼのねこ モグ」
著:Judith Kerr (ジュディス・カー)
トーマス家の飼い猫モグは、とっても忘れっぽい。時にはごはんを食べた事や、ネコは空を飛べないんだって事すら忘れてしまう。子供たちはかばってくれるんだけどしょっちゅうドジを踏むものだから、夫妻にはよく叱られてしまう。ある日めずらしく落ち込んだモグは真っ暗な庭に座っていた。すると…!
忘れん坊でドジばかりでも憎めない!愛らしいモグに夢中。
Three Little Kittens 「いたずらこねこ」
著:Paul Galdone(ポール・ガルドン)
3匹の子ねこが手袋をなくしてしまったり、見つけたり、汚してしまったり。
そのたびにママに怒られるけど、きちんと見つけて手袋を洗えばママはしっかりと褒めてくれるしパイだって食べさせてくれるんだ。
「Three Little Kittens」は童謡マザーグースを元に作られた絵本なの。沢山の作者が同じテーマの本を出してるので、自分のお気に入りの1冊を探すのも楽しいね。
学び・新しい発見のある猫の英語絵本
Pete the Cat I Love My White Shoes「ねこのピート だいすきなしろいくつ」
著:Eric Litwin(エリック・リトウィン) 絵:James Dean(ジェームス・ディーン)
猫のピートは新品の白い靴を履いておでかけする。「お気に入りの白い靴~♪」すると…いちごの山を踏んづけて赤い靴になっちゃった!ピートは気にせず歌い続ける「お気に入りの赤い靴~♪」しばらくすると今度はブルーベリーの塊を踏んづけて青い靴になってしまう。それでもピートはごきげんなのだ。
歌いながら楽しめる絵本としてアメリカで大ヒット。どんな事が起きようとも、歩みを止めず前向きに歌をうたい続けるピートを見ているとこちらまでポジティブな気持ちになれちゃうね。
作者本人が歌う「I love my white shoes~I love me white shoes~♪」というフレーズは一度聞いたら頭から離れないよ!
著者であるエリック・リトウィンの公式HPで「Free Downloads」というタブから無料で視聴&ダウンロード可能なのでぜひ聞いてみてね!
Big Cat, Little Cat「しろさんとちびねこ」
著:Elisha Cooper (エリシャ・クーパー)
一人ぼっちの白ねこの元に黒い子ねこがやってきた。白ねこは黒ねこに何でも教えてあげた。ご飯の食べ方、トイレの仕方、休み方…大きな猫と小さな猫はいつもいっしょに居た。時は流れ黒ねこは成長し小さなねこではなくなった。そして白ねこは年をとり…。
シンプルなイラストで描かれたあたたかいストーリー。猫を飼っている人は涙腺崩壊してしまうかも。
Splat the Cat
著:Rob Scotton (ロブ・スコットン)
ねこの学校へ通う初日、不安でいっぱいのスプラット。
「きれいな靴下がないから学校に行くのは明日でいい?」「髪型がイマイチな気がする」なんとかサボろうとするけど、ママに全て解決され学校に連れていかれてしまう。そこではみんながスプラットを歓迎してくれた!
新しい場所に飛び込むのって最初はとっても不安だよね。でも大丈夫!勇気を踏み出して飛び込んでみると、素敵な出会いや発見があるはずだから。
They All Saw A Cat「ねこってこんなふう?」
著:Brendan Wenzel (ブレンダン・ウェンツェル)
金魚から見たねこはぼやけておおきな姿、ねずみから見たねこはおそろしい生き物、ハチから見たねこは丸い点が集まった姿、スカンクから見たねこは白黒…色々な動物の視点から見えるねこの姿をユニークいっぱいに描く。
シンプルな表紙からは予想のできないダイナミックなイラスト。子供が大好きな絵本。
一風変わったユニークな猫の英語絵本
The Cat in the Hat 「キャット イン ザ ハット」
著:Dr. Seuss (ドクター・スース)
雨の日、兄妹が家出過ごしていると、帽子をかぶった奇妙な猫が家にやってきた。
「何をぼんやり座っているのかな?面白いゲームをして遊ぼう」猫は色々な芸を子供たちに見せ始める。
アメリカで最も有名な絵本作家の1人、ドクター・スースによる定番絵本。
If You Give a Cat a Cupcake
著:Laura Joffe Numeroff (ローラ・ジョフィ・ニューメロフ)
絵:Felicia Bond(フェリシア・ボンド)
ねこにカップケーキをあげたなら…ねこはトッピングが欲しいって言いだして、トッピングをあげたなら床にぶちまけちゃう。お掃除したら暑くなって水着を着るし、そのままビーチにいっちゃう。泳いだ後は砂のお城を作って…。
どうやって収拾が着くのか楽しみな絵本。
ちなみにこのIf You Give~で始まる作品はシリーズ化しており、2020年時点で16冊発表されているんだ。
オリジナルは1985年発売の「If You Give a Mouse a Cookie」(もしもねずみにクッキーをあげると)
ぼくはオリジナル作品が一番好きなの。にこにこ顔のねずみがすっごく可愛いんだもの 。
Millions of Cats「100まんびきのねこ」
著:Wanda Gag (ワンダ・ガアグ)
昔々あるところに年老いたおじいさんとおばあさんが住んでたのじゃ。おばあさんは言った。「猫が居たら寂しくないのにねぇ」そこでおじいさんは猫を探しに出かける事にした。いくつもの丘を越えて見つけたのはなんと100匹、1000…いや、100万…1兆匹の猫だった。1匹だけ連れ帰るつもりが可愛いすぎて選べず全ての猫を連れて帰るじいさん。そしておそろしい事が…
絵本にもかかわらずニューベリー名誉賞(児童文学の賞)を受賞した面白い経歴の本。
イラストの猫の数が多すぎて地獄絵図みたいだなぁ、なんて笑っていたら…。
1928年出版の絵本だから、今の時代だと結末がちょっと受け入れがたいかも。
日本と関係のある猫の英語絵本
Yoko
著:Rosemary Wells (ローズマリー・ウェルズ)
ヨーコは外国に住む日本猫。お弁当の時間、他の動物たちはパンを食べる中ヨーコはママの手作りのお寿司を食べていた。すると…「海藻!生魚?気持ち悪~い!」とからかわれてしまう。泣いているヨーコを見た先生は国際料理デイを開催する事に。
当たり前だと思ってた事がよその国に行くと「おかしい」って思われる事もあるんだよね。「自分がみんなと違うと気づいた時、どうすればいいのかな?」そいういったことを考えるきっかけになる絵本だよ。
表紙裏に書いてある、お寿司の絵も可愛いんだ。
Wabi Sabi
著:Mark Reibstein 絵:Ed Young
“詫び寂び”は京都に住むねこ。ある日、外国からやってきた人に名前の由来を聞かれた飼い主が「説明するのはむずかしい」と答えてるのを聞く。興味がわき周りの生き物に聞いてまわっても、みな答えは同じ「説明するのはむずかしい」自分の名前の意味を知る為に、詫び寂びは旅に出る事にしたのだった。
イラストが日本の和の雰囲気をコラージュで表現していてめちゃくちゃかっこいい!そして絵本を90度回転させて縦に読むのも面白い。芸術品のような絵本。
The Cat That Lived a Million Times「100万回生きたねこ」
著:Yoko Sano(佐野 洋子)
(英語版入手困難・日本語版のみ取り扱い)
100万回生きて、100万回死んだねこのお話。ある時は王様の猫。ある時は船乗りの猫。ある時はサーカス団の猫。飼い主はみんな猫を可愛がり、猫が死ぬときに涙するけれど猫は何も感じないのだった。そんなある日、猫は1匹の白猫と出会い、初めての感情を知るのだった…。
説明不要かな?と思ってしまうくらい、とても有名な日本の絵本。
子供向けというよりも、大人の心に響く作品な気がするなぁ。
気になる猫の絵本はあったかな?
お気に入りの1冊が見つかるといいな。